宇宙および天文分野
地上および宇宙望遠鏡ならびに科学計測向け炭化ケイ素SiC（先端セラミック）
Boostec® SiCは、他に例を見ない熱化学安定性を必要とする計器に最適なソリューションを提供します。
Boostec®技術を用いることで、構造体および検出器サポート、ならびに鏡自体など計器全体をSiCで作ることができます。
鏡の光学面にSiC CVDコーティングを施して完全な無孔面を形成し、キズのない研磨可能仕上げを施すことができます。
宇宙光学計装：20年の独自のノウハウ
宇宙空間では19基の完全炭化ケイ素望遠鏡が現在作動中であり、さらに10基が現在組立てまたは試験中です。
- 地球の大気圏観測用スペースライダ: アラジンアイオロスおよび大気ライダアースケア
- 気象学用 METOP-SG-A: IASI-NG および METimage 像回転補償装置
- CO2 フラックス監視用 MICROCARB
- 研究施設用マルチスペクトル画像：センチネル-2、プレアデス、および CSO FP
- NAOMI 望遠鏡: 輸出およびエアバス DS インテリジェンス
- その他のエクスポート用地球画像: Formosat-2、Theos-1、GOCI 1 および 2
- ロゼッタ探査機搭載オシリス狭角カメラ
- ユークリッド: 主望遠鏡、可視光イメージャ（VIS）および近赤外分光光度計（NISP）機器
宇宙光学機器：20年の独特なノウハウ
Mersen Boostecでは次の製品を設計/製造しています。
以下の最大寸法を備えた一体型部品:
- 直径1.30 m の円形部品
- 1.65 x 1.30 x 0.60 m の矩形部品
以下の最大寸法を備えたろう付け組立SiC部品:
- 直径 3.5 m
Mersen Boostecのノウハウは、SiC部品同士またはその他の材料で作られた部品との組立を行うために用いられる構造接着およびボルト締め技術でも用いられています。
Mersen Boostecは宇宙光学、地上望遠鏡、そして大型計測器に関する複数の公的および民間プログラムに従事しています。
ELT（欧州超大型望遠鏡）: 高い比剛性と高い熱安定性の両方を提供する Boostec® SiC は ESO(ヨーロッパ南天天文台)の超大型望遠鏡に装備された２個の非常に大きく、難度の高い部品製造に選ばれました。これはM4 補償光学系の安定性が非常に高い 基準体と高速チップ・チルト M5 折り畳みミラーです。
- Herschel（ハーシェル）: 直径 3.5 m (宇宙最大）の主鏡を備え、ろう付けによって組み立てられた最大 12 の焼結炭化ケイ素セグメントで構成されている、2009 年に計画が開始された宇宙望遠鏡。
- Gaia(ガイア): 2013年12月に開始された、ESAによる世界的天文測定ミッション（欧州宇宙機関）。
- Sentinel (センチネル) 2: ESAの光学画像ミッション: 高解像度マルチスペクトル計測器が搭載された 4 つの衛星。